会話のみのものや短いものを置いておく場所です。
CPはほぼ快新。別CPの場合は注意書きがあります。
群衆を誘導する声のあと、黒羽快斗…怪盗キッドは満足気に周囲を見渡した。
人が中に入ってしまえば、あとは開催の声をあげるだけ…。
だが、その前に一つだけすることがあったのだ。
「お。見っけ」
視線の先には人ごみに埋もれる小さな頭。
どうやら保護者とも逸れ、必死に人の波に飲まれようとしているようだ。
「……仕方ねぇな」
言葉とは裏腹に口元にはしっかりと笑みを湛えている。
本当は、盗聴器をつけるだけでよかったのだが……。
グッと帽子を深くかぶり、愛用のトランプ銃を背中に隠した。
昨夜の仕返しに…。彼はそう思うかもしれない。それでもいい。
どちらにせよ、本心を知られるのも癪だし、誰よりも油断できない彼を挑発しておくのも手かもしれない。
それでも、彼がいるだけでこの舞台は最高のものになる。
「助けてあげるとしますか」
挑発の言葉と盗聴器を残して…。
さぁ、ショーの始まりだぜ!!
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