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会話のみのものや短いものを置いておく場所です。 CPはほぼ快新。別CPの場合は注意書きがあります。
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例えば、一人でぼんやりと空を眺めている時。

吸い込まれそうな空の青にこのまま飲み込まれてしまえばいいのに、と思いながら目を閉じる。瞼の裏に現れるのはアイツの顔ばかり。

あぁ、くそっ…なんでアイツの顔ばかり浮かぶんだ。

悪態をついて目を開ければ再び青が俺を迎え入れる。

そういえば、何故俺は空を見上げているのだろう…?



例えば、友人たちと騒いでいる時。

一瞬だけ、自分だけが世界から切り離された存在のように感じる。馬鹿な話をして、笑っている友人たちがとても遠い存在のように見えて、羨ましくなる。

…アイツも、そう感じる事があるのだろうか。

自分と同じようにどこか特異な存在であるアイツも…こんな風に感じたりはしないのだろうか。

いや、だから何故俺はあいつの事ばかり考えているんだ。

軽く頭を振って、また友人たちの輪の中に入る。

それが、たとえ自分がいるべき場所ではなくても。



例えば、街の中を歩いている時。

楽しげに笑う中高生、忙しそうに早足で歩くサラリーマン、どこが暇そうにぼんやりとしている老人。そんな風景を目に入れながら自然と視線が彷徨う。何かを探しているかのように。

アイツの姿を探しているのだ、と気付いて慌ててやめる。

そして再び無意識に探し始める。

…アイツがこんなところにいる筈ないのに。

隣町に住むアイツの事を考えて、ちょっと後悔した。



例えば、何気ない日常の中で。

気づいたらアイツの事を考えている。気づいたら俺の中にアイツがいる。
侵略されるようで初めは不快だったが、いつの間にかそれが当たり前になっていた。

もし、この感情に名前を付けるのならば……なんというのだろう。

アイツに聞けばわかるのだろうか。何でも知っているアイツに。
いや、それだけは嫌だ。なんとなく、アイツに負けたような気分になるから。



もし、この感情に名前を付けるのならば、それは……――




「  」なのかもしれない。









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