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会話のみのものや短いものを置いておく場所です。 CPはほぼ快新。別CPの場合は注意書きがあります。
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「いっ…!何しやがる…っ」
「言ったでしょ?アイツらに近寄るなって。もう忘れたの?名探偵」
「お前に指図される覚えはない!」
「……言うこときけないならお仕置きしないとね?」
「なッ…!?」
「言ってもダメなら体で覚えさせてあげるよ」
「やっ…やめ…ろ…!」
「大好きだよ、名探偵……」

――――・・・だから誰にも触らせないで……?俺だけのモノになって…―――――

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「なぁ、名探偵」
「んだよ」
「なんで俺を捕まえねぇの?」
「捕まりたいのか?」
「まさか」

そんなはずはない。でも、以前は俺を捕まえるためにあんなに必死になっていた探偵クンがどうして今はこうしてその怪盗と暢気に話ているのだろうか。
俺に興味がなくなったから?
初めから怪盗には興味はなさそうだった。俺に興味を持ったのは暗号があったから?いや、でも俺との頭脳戦はこいつもそれなりに楽しんでいたハズだ。
なら何故?
それに・・・・・。

「キッド?」

自分の考えに没頭していた所為か、名探偵の顔がすぐ近くにあるのに気付かなかった。

「っ!?」
「お、珍しいな。お前がんな顔すんのって」

クスッと笑ってまた離れていく。その腕を掴んで引き寄せた。

「キッド?」

突然の怪盗の行動に驚いたのか、体を強張らせて動かない探偵をそのまま抱きしめた。

「…………」
「おい?」
「……………ああ、そうか…」
「だからなんだよ?」

怪盗の腕から逃れようと必死に体を捩る。それでも怪盗の力に敵うはずもなく、その抵抗は殆ど無意味だ。
更に腕の力を強くして、逃れられないようにする。
暴れる名探偵の顎をクイッと上げ、名探偵の目を見た。綺麗な宝石のような瞳が白い怪盗を映す。目を細めてその瞳を見つめると、食らいつくように唇を奪い取った。

「んっ!?」

蒼い目が大きく見開くのが見えた。その中に自分の姿を見とめて満足するともっと深く口づける。

「んんっ……」

唾液が頬を伝う。そんなことはお構いなしに、満足するまで甘い口づけを堪能してから名探偵を開放した。

「はぁ、はぁ…っ…なにっ…すんだよ!」

怪盗を突き飛ばすと素早く唇を拭う。
怒りで睨みつける瞳がいつもより力を増しているようだ。

「キス?」
「馬鹿かテメェは!んなこと聞いてねぇ!」
「ん?んー・・・・あ、そうそう俺さ、名探偵のことが好きみたい」
「ああそうかよ・・・・・・・・・って、ついに頭までおかしくなったか?」
「いやいや、至って正常だよ。俺さぁ、名探偵が俺に興味なくして結構ショック受けたんだよね。でさ、なんで名探偵が俺に興味をなくしただけなのに俺がイライラしてんだ?って思ったわけ」
「・……俺は別にお前に興味がなくなったとか・・・そんなわけじゃないんだが・・・」
「へ?そうなの?だって名探偵俺を捕まえないじゃん。ライバルとしても見てくれないって事だろう?だったら他に名探偵が俺を見てくれるって言ったらこうするしかないかなーって・・・」

そういって再び素早く唇を奪う。
今度は蹴りを入れられそうなので素早く逃げた。案の定、素晴らしい足技がついさっきまでいた場所を狙って風を切った。

「好きだよ、名探偵」
「っ…!」
「名探偵の目に他の何かが映っているのが嫌だ。どんな感情でもいい、ただ名探偵が俺を見てくれるだけでいい」

そう、それが憎悪でも…。
ライバルとしてすら見てくれないのならこれしかないだろう?

「今日はもう帰るよ。でも、絶対に名探偵を俺のものにしてみせるから」

覚悟しとけよ?

そう言い残すと白い羽を広げて姿を消した。

「……だから、俺はお前に興味がなくなったわけじゃなくて…お前の邪魔をしたくないだけなのに…」

ったく、人の話を最後まで聞けよな。

そう呟く探偵の顔は赤く染まっていた。



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